水源の森プロジェクトwoods
第20回水源の森づくり活動 開催!
10月31日(土)に水源の森づくり活動が実施されました。
この活動も平成17年から開始して、早い物で10年が経ちました。この間、雨で中止となったのは1回のみという
天気には恵まれたイベントなのです。
今回は20回目の記念回という事もあり、いつもとは違うコースを設定してみました。
その名も「歴史探訪コース」。書いて字のごとく今までの活動の歴史を振り返り活動の意味を見直すコースとなっています。
今回はこの「歴史探訪コース」を中心に書いてみたいと思います。
① 歴史探訪コース見どころ<その1> 間伐の意味
初めに間伐作業を行っている所へ向かいます。
手ノコによる間伐を行っています。↓
手順としては
間引く樹を選定し→倒す方向を決めて→ロープをつけ→受け口、
追い口を切り→倒れ始めたらロープで引っ張ってやる。
簡単そうですが、意外と難しいです。
まずノコギリが上手く使えない。斜面なので切りにくい。また、ただ切れば良いというものではなく、倒すと決めた方向に上手く切り口を作らないと、狙い通り倒れてくれません。そして倒れ始めても樹が密集していると途中で止まってしまいます。何とか倒したら枝を払って2メートル間隔で切断していきます。ここまでやって1本の間伐が終わります。
こうして樹を間引く事により日が差し込み、下草が生えてきます。ちなみに写真では下草が生えてないですね。
色々な下草が生え、根が横にも深くにも張り巡らされる事により樹の倒壊を防ぐ事になります。
また、降った雨が地表に到達するまでに色んな枝や葉にあたって落ちる為、一気に地表へ落ちる事がなくなり 水害を防ぐ役割も果たします。
間伐を見学した後は椎茸の栽培を行っている場所へ行きます。
出ました、しいたけお!!
これは平成21年に菌を植えた物。まだ生えてきます。
椎茸は環境が整ってないと出ません。ですから、しいたけ原木を持ち帰っても収穫は難しいようです。
② 歴史探訪コース見どころ<その2> 植林を振り返る
県道より中に入ってすぐ左手に植林をした斜面があります。ここは平成19年4月に植林をしたので今年で8年目となります。
当時の活動の様子はこちら↓
赤い目串のある所に苗を植えました。
植えた苗は成長段階で曲がったり、育ちの悪い物は
間引かれていきます。
そして8年経ったのがこちら↓
まあ、なんて事でしょう!8年も経つとこちらの背より大きくなってしまいました。
植えた後も下草刈りを行ってきたので、周りの樹に負ける事なく成長しています。
最終的には樹と樹の間隔が2間程度になるまで、間引いていきます。
材として売り物になるには更に8年程度かかります。
③ 歴史探訪コース見どころ<その3> ハイキングしてみる
このコース自体がハイキングなのですけどね。植林エリアをみたら最後は時間の許す限り奥の方まで歩いて行きます。
途中にはモウセンゴケ↓
ちなみにこの写真は今回の物ではありません。
モウセンゴケは食中植物です。葉がネバネバで、とまった虫を溶かして食べてしまいます。絶滅危惧種なのですが、結構生えてます。
それからヤブムラサキ↓
葉っぱが小さい毛で覆われていて、触ると面白い手触りです。
道中、植物を観察したり、樹名板をつけた樹を確認したりしながら、最後は作業で作った階段の下まで行きました。
この階段を上って行けば頂上まで約30分でたどり着けます。
水源の森活動を行うフィールドは全体で約111ヘクタール。
名古屋ドーム約23個分または東京ティズニーランド約2個分
どちらがイメージしやすいでしょうか?私は後者ですが・・・^^
あれだけの面積が樹で埋め尽くされていると考えると凄いですね。
そんな広い、広いフィールドの中で私たちの活動はまだまだ一部分で行われているに過ぎません。
それでも確かな足跡が残っている事を感じます。森づくりの活動はまだまだ続きます。遠く未来を見据えながらも、
目の前の1回を確実に行っていく事が繋がっていくのだと実感しながら今後も確かな一歩を刻んでいければと思います。
あ、最後に食事です。
豚汁と栗ごはん。
これもイベントの楽しみです。美味しかったなぁ♪