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カワバタモロコとメダカとその仲間たち~自然保護啓発展示~
自然保護啓発展示として、「カワバタモロコ」と「メダカ」の展示を始めました!(^◇^)/
過去のブログでもお伝えしていますが、2種とも絶滅危惧種に指定されている魚です。
希少種に興味を持ち自然の大切さを知っていただき、自然環境を維持するために 『今、私たちに何が出来るのか』 を考えていただく機会になればと考えています。
角文本社1階入り口、入ってすぐに水槽があります。
わかりやすいように説明書きも置いてあります。
手前の大きい魚がカワバタモロコで下にいる小さい魚がメダカです。仲良く共存しています。
今でも大きさの差が明らかですが、カワバタモロコはこれからさらに大きくなります。(-ω-;)
ちなみにエサを持っていくと、メダカよりもカワバタモロコのほうが率先的に寄ってきます。
エサをしないときの水槽↓ 魚が全体に散らばっています。
エサ(水槽の上に置かれている赤い蓋の容器)を持っていくと・・・
魚がエサの下に集まっているのがかわりますか?エサが左にあれば左に、右にあれば右に・・・。食いしん坊はどの世界にもいるものですね(゚∇^d)
エサをあげてみると、意外な仲間がひょっこり。
スジエビ(左)とマルタニシ(右)です。
ちなみにマルタニシは環境省および愛知県ともに、準絶滅危惧種に指定されているタニシです。
いつもは水槽の裏や草陰に隠れがちなので、運がいいと出会えるかもしれません♪
さて、食いしん坊のカワバタモロコとメダカ。
2種とも絶滅危惧種に指定されている魚ですが、危険度に応じたランクがつけられています。
2種類の魚の、環境省と愛知県によるランクは次の通りです。
環境省 | 愛知県 | |
カワバタモロコ | 絶滅危惧ⅠB類 近い将来における野生での 絶滅の危険性が高いもの |
絶滅危惧Ⅱ類 絶滅の危機が増大している種 |
メダカ | 絶滅危惧Ⅱ類 絶滅の危機が増大している種 |
準絶滅危惧 存続基盤が脆弱な種 |
中でもカワバタモロコは、環境省における評価で絶滅危惧ⅠB類(絶滅危惧種で危険度が2番目に高いとされるランク)に入るほど貴重なのです!! Σ(゚ロ゚」)」
←カワバタモロコです。
実は、展示でご覧いただけるカワバタモロコは、角文が保護飼育したものになります。
平成22年刈谷市井ヶ谷町の旧茶屋川環境整備工事の準備調査時に採集したことがきっかけでした。
刈谷市では、カワバタモロコは昭和30年代後半まで市内のため池や小川など身近な場所に広く生息していましたが、昭和50年代から環境の変化により現在はほとんど見ることができなくなりました。
碧南海浜水族館様のご協力いただき、採集したカワバタモロコをDNA鑑定をした結果、刈谷に生息する在来魚の可能性が高いということがわかりました! (*^^*)
そして保護飼育の結果、自然繁殖に成功しました。
現在ではカワバタモロコ自らの力で生息し、角文のビオトープ(逢妻の郷)と今回の展示にて美しい姿をご覧いただくことができます♪
絶滅危惧種の保護飼育・展示を一例として、これからも多くの人たちに環境の大切さを伝えていきたいと考えています。