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間伐や遊歩道整備 森林保全取り組む 「中日新聞」掲載
福島・三春の滝桜 植樹 被災地との経済交流発展願う
「中日新聞」掲載
宮城に工場建設 刈谷の会社 譲り受け
日本有数の桜の巨木で、国の天然記念物に指定されている福島県三春町の「三春の滝桜」の苗木が刈谷市の堤防に植えられた。市内の建設会社「角文」が創立百五十周年を記念して譲り受けたもので、東北との経済交流の象徴になりそうだ。
角文グループ会社で自動車部品メーカののジーエスエレテック(豊田市)が昨年末、福島県にほど近い宮城県南部の角田市に工場を建設。角文がその工事を請け負ったのがきっかけとなり、滝桜の苗木三本を角田市から譲り受けた。
苗木は高さ1.8メートル。刈谷市総合運動公園北の逢妻川堤防、市民会館跡地、泉田町のマンションの三か所に植えた。数年後に花をさせそうという。
角文は1863(文久3)年に木材商として創業。本社を桜色にしたり、「逢妻さくら橋」を建設したりと桜に縁がある。苗木は百五十年の歩みに花を添える 粋な贈り物になった。鈴木文三郎社長は「東日本大震災を忘れまいというメッセージにもなる。地域の人たちに親しんでもらい、本家に負けない巨木に育ってほ しい」と願う。
三春の滝桜は推定樹齢千年以上の枝垂れ桜。高さ13メートル、根回り11メートルで、日本三大桜の一つに挙げられる。